ブログ始めます。次世代のキャリア・コンサルティングを考えます。

緊急事態宣言から、次のステージへ移行したものの、未だコロナは落ち着かない状況です。

withコロナと呼ばれるように、「新しい生活」の下、コロナと適切につきあっていくことが求められているなか、キャリアの領域でも、様々な局面で、変化のスピードがあがってきているようです。

ただ、その変化はコロナ以前に、すでに準備されていたものが多い。

リモート勤務、ジョブ型雇用、WEB会議、HRのDX。これらは、緊急事態によって、その変化が将棋倒しのように導入が進められています。

こうした動きは、キャリア・コンサルティングも例外ではありません。

事業環境の変化に伴い広がる雇用不安によって、キャリア・コンサルティングのニーズが顕在化しつつあります。オンラインを中心に、相談の機会は、今、広がっていきつつあります。

 

私自身、この数ヶ月の間、緊急事態宣言の前に前職を退職し、キャリアコンサルタントとしての事業機会を探ってきました。TwitterYouTube、ココナラで活動をスタート、大学生向けの就活支援会社との業務受託。キャリコンのZOOMでの意見交換。今も試行錯誤の最中ですが、どこかで考えをまとめたいという思いが強くなってきました。その思いは、現在のキャリアコンサルティング、乃至はキャリアカウンセリングのあいまいさに、時として、げっそりすることも多くなってきたためです。もちろん、私の理解不足や未熟さもあるとは感じますが、このげっそり感は、「結局、キャリコンって、何の役に立つのか」という問いに行き着きます。

コンサルティングは、クライアントの業績にコミットするものだと思います。でなければ、高いフィーを払って、コンサルティングを受けようとは経営者は考えないでしょう。

キャリア・コンサルティングも、コンサルティングというからには同様のはずです。

では、キャリア・コンサルティングのアウトカム、成果は何なのか。一口に成果と言っても、領域によって、それぞれの成果があるはずです。マッチングであれば就職ということになるでしょうし、企業内でもエンゲージメントを高める、離職率の低下などがあげられます。では、実際にその成果にキャリアコンサルタントは、どのようにコミットしていくのか。というと、よく見えません。この点、このブログで整理したいことのひとつです。

成果の他に、このブログで整理したいのは、相談活動のありようです。むしろ、こちらの方が、個人的には優先度を高く考えています。

キャリアコンサルタントの方で、「寄り添う」、「伴走者」という言葉を使うひとはとても多いのですが、現実的にそれってどういう行動をとることになるのか?

キャリアカウンセリング(日本の)はロジャーズの影響が非常に強い。一方、それに対して、社会構成主義を取り入れる動きのなか、ブリーフセラピー、ソリューション・フォーカスドを実践されているキャリアコンサルタントも増えています。そうしたトレンドに、私自身は違和感があります。社会構成主義、ナラティブ・カウンセリングよりも、河合隼雄物語論の方が個人的にはしっくりくるのです。

最後に、考えたいのは、相談場面です。SNSカウンセリングを杉原京大教授が推進されていますが、SNSの活用はキャリアコンサルタントにとっても無視できないはずです。SNSが潜在ニーズにつながる手段であれば、積極的に活用すべきです。

 

キャリアカウンセリングじたい、日本では、20年ぐらい。キャリアコンサルタントが制度化されてきたのは10年に満たないもので、多分に、流動的なものです。環境の変化じたい常態化している中、キャリア・コンサルティングに求められるニーズも変転していくのは自然なことです。このブログでは変転していくことを受け止めつつ、次世代のキャリア・コンサルティングを考えていきます。